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紙粘土(工芸品)昭和レトロ作品 作家紹介残したい懐かしい風景をカタチにできれば幸せです。
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 「販売を考えていますが売上げはあまり考えていません。」 サイト制作の打ち合わせで初めて逢った井上さんからの一言でした。サイトを作る目的は、「作品を見てもらい、作り貯めた作品を気に入った方に引き取ってもらうことなんです。」穏やかな表情で、そのように話されていたのが、とても印象的でした。
  その時に井上さんの作られた作品を拝見させて頂いたのですが、小さなパーツや人形のひとつひとつが丁寧に作られていて、とても長い時間と愛情を込めて作られていることを知り驚きました。 今回、作家紹介のページのために、工芸工房POPO HOUSEの井上さんにインタビュー形式で、いくつかの質問や今後の夢についてお答えいただきました。

 今の作風で制作を始めたのは、2000年に入ってからです。それ以前も時間があれば作っていましたが、今の作風に至るまでにはずいぶん試行錯誤が続きました。もともと小さなものを作るのが好きでしたので、それを活かしてほのぼのとした心が和む小さな空間を作ろうと考えたのが制作のきっかけでした。


 素材は主に紙粘土ですが、より自然に近い風合いを出すために木や竹、藁、布、紙なども併せて使っています。作品はすべて一点もので、形成、乾燥、色付、仕上げまで時間をかけて手作りしています。


 工房の名前である「POPO HOUSE」には、「ポッポッ」と心が温まる空間を作り続けたいという願いが込められています。昔の生活風景のなかには、今ではとても贅沢な四季と共にゆっくりと移り変わる時の流れがありました。私がその時代背景にこだわるのも、作品のコンセプトである「長閑さや温もりのある空間」がそこにあると考えているからです。


 今後も作風にはこだわっていきたいと思っていますが、一方的に発信するのではなくて、お客様の思い出を形にするオーダーメイドも始めました。当面は据え置きタイプですが、例えば壁掛けタイプも取り入れてみるなど、先ではお客様が空間の彩り方を選択できる形にできればと考えています。


 作品によりますが、1〜2週間程度(オーダーメイドは2〜3週間程度)と幅があります。下書きなどは一切せずに、頭の中のイメージを直接形にしていきますので、より細かなところは作りながら継ぎ足されていきます。小さな作品ですので、とにかく根気を要します。あとは自然乾燥ですので、時季や天候により制作日数が変わってくることがあります。


 趣味で始めましたし、今もその域を出ていないと感じていますので、偉そうには言えませんが、形にしたいものが見えてくるまでは時間がかかると思います。オリジナルのスタイルやテーマが見つかるまで、こつこつと続けることが何より大切だと思います。


 残したい風景を形にできればそれで幸せです。一品一品が手作りですので、作れる数も限られていますが、一人でも多くの方に温かみのある空間を提供できたらと思っています。



  • 井上博 工房POPO HOUSE代表
  • 1960年  愛知県生まれ
  • 1992年頃から紙粘土に興味を持ち、作品を作り始める。
  • 2000年頃にコンセプトが決まり、時代背景、人物、風景、小道具等との調和を意識した作品を手がけるようになる。


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